リメイク版『Demon’s Souls』は開発当初ゴムのアヒルちゃん人形であふれていた。開発者がゲーム開発の思い出をTwitterで紹介

 リメイク版『Demon’s Souls』は、開発当初はゴム製のアヒルちゃん人形であふれていた。Bluepoint Gamesでテクニカルアーティストとしてゲームの開発に従事したコリン・ハリス氏が開発初期のテスト動画を自身のTwitterで公開。海外メディアgamesrader+などが報じている

 氏はインタビューにて、ゲーム開発でアヒルが使われたことの功罪を語っている。

 ハリス氏はgamesrader+のインタビューにて、このアヒルは友人が作ったことを明かした。アヒルはスタジオのアセットライブラリに登録されてしばらくは忘れられていたが、氏はある日、このアヒルをゲームの代用アセットとしてテストで活用することを思いつく。氏は「サイズと形状がたまたまテストに最適なモデルだった」と語っている。

 氏の試みは開発スタッフ内で大流行。カミソリのような歯を持つ人食いアヒルが登場するほど、制御不能なレベルでゲーム内に増殖した。しかし、制御不能なまでに増殖した愛玩動物が問題となるのは、現実もゲームも同じだった。
 まったくゲームの世界に合わないアヒルが製品版に残り、ソニーとの関係を悪化させることを危惧した氏は最終的にすべて駆除することを決意した。

 アヒルはすでにゲーム内からはすべて削除されたが、このミームを保存するため、3Dプリンターで印刷したアヒルをBluepointの開発者たちに配ったのだという。氏は「ゲーム開発者としてのお気に入りの思い出のひとつとして永遠に生き続けるでしょう」と語っている。

 とはいえ、本当にすべてが削除されたかどうかは分からない。実は削除し忘れていたアヒルの生き残りがいるかもしれないし、ゲームの内部を探るModderの誰かが削除されたアヒルを復活させる呪文を唱えるかもしれない。

(画像はDemon’s Soulsより)
(画像はDemon’s Soulsより)

 アヒルちゃん人形と技術者の関係は深い。ソフトウェア技術者の間には、自身の書いたコードについて持ち歩いているアヒルちゃんに一行一行説明する「ラバーダック・デバッグ」という手法が伝わっている。

 もしあなたがゲームでアヒルちゃん人形を見つけたり、現実でアヒルちゃんに話しかける人を見かけても、ゲームや人間のバグだと思うのはやめた方がいいだろう。それは開発者たちが必死で何かを作る熱い姿に他ならない。

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
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